ウクライナ問題の影響はバルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)にも
及ぶか…現地ガイドに聞いてみた。
どのガイドも、危惧していた。
【青字はガイドの語り】
ウクライナとロシアの問題は、とりあえず静かになったようだが、
次に…私達とロシアの関係悪化が表面化するでしょう。
すでに…NATO軍が…ロシアとの 国境に配備されているんですよ…
三国はそれぞれ北海道より狭い面積の小国、日本では一緒くたに扱われている。
宗教も言語も違うが、共にロシア、ドイツ、スウェーデンなどに翻弄された
複雑な歴史を刻んできた。
ロシア革命で独立の機運高まり、
1918年にリトアニアとラトヴィア、
独立は一時で、第2次世界大戦勃発後、独ソ不可侵条約に付帯した密約で、
1940年にソ連に併合されてしまう。
再び…独立気運が高まる。
1989年8月23日、独ソ不可侵条約の締結から50年目にあたるこの日、
三国の首都タリン、リーガ、ヴィリニュス間600kmを…
およそ200万人もの人々が…手をつないで…条約締結に抗議しました。
平和的な行動「人間の鎖」
大規模な民衆の参加!
この大デモンストレーションの映像や写真が世界に流され、
世界の目を引くことに成功しました。
日本が…私も…バブル景気に浮かれていた頃、
独立を願う人々は…この道に一列に並び…手と手を結んだ。
私の記憶にはない…
人間の鎖の起点となったヴィリニュスの大聖堂には、
「STEBUKLAS」リトアニア語で「奇跡」と書かれたプレートがある。
武力より効果的な抗議…
ソ連は、1989年12月に「1940年のバルト三国のソ連への編入」は
非合法であったと認定しました。
これにより、1990年にリトアニア、翌91年にエストニアとラトビアが
それぞれ独立を宣言。
2004年5月にEU加盟!
平和の訪れ…
しかし、再度、今まさに…ロシアからの脅威に怯え始めている。
そんな現状を嫌い、多くの若者は高校を卒業するとEU諸国にどんどん移住し、
残っているのは老人ばかり…とガイドは語ってくれました。
日本の領土問題や高齢化問題とは、その要因が根本から違う。
平和ボケを…反省
(続く)